しょうもないや

しょうもなくない諸々に関するしょうもない覚書

LIFE IS LIKE A TRAIN

 宝塚歌劇団雪組 シアターオーブ公演の『20世紀号に乗って』を観ました!本当にパワフルでお祭りみたいににぎやかであたまからっぽで観れてげんきになれるハッピーミュージカルだったので全人類に観てほしいのですが、その手立てが無くなってしまったので(ヒント:円盤化しない)、せめて乗車した記憶だけでもかたちに残しておきたいと思いエントリに着手しました。公演中あまりにわらいころげてしまったり、怒涛の展開と怒涛の演者さんたちの挙動に意識がいっぱいいっぱいだったので、抜けていることもあると思いますが、ほ~んこんな感じだったんだなあくらいにふんわり捉えてもらえれば幸いです。とにかく本当にもりもりのもりだくさんだったので、2回観たんですけどぜんぜん目と記憶力が足らなかったです…。あとから思い出したことがあればいつものごとく追記をしていきます。

 

 

書き手:おひげとスーツの似合うちょっとニヒルな濃ゆいオジサマが好き。先行画像を見た時からおひげののぞみさんへのときめきがノンストッパブルだった。プログラムもスチールも造形が天才だと思う。三階席と二階席(千秋楽)とで一回ずつ観ました。

 

 

 

 

 本当に登場人物みんな様子がおかしい~~!こころをかき乱されずにからっとした気持ちで観れて、楽曲がむずかしそうでしかしカラフルで、明るくてパワフルで目的のためならどんな手段でも尽くしちゃうのぞみさんときぃちゃんのコメディ最高では?もっとやってください!!!

 オスカーさん、想像の30000000倍騒がしくって自分勝手で誇大妄想でトンチキでうさんくさくて口先上手でじたばたあがいていて死ななさそうで、想像の30000000倍お顔が好みで舞台や演劇に対する情熱がものすごくてお茶目でチャーミングでプリンセスで所作がダンディでパワフルでとにかく魅力がてんこもりだった…!!!!あと表情がむちゃくちゃ豊かでカワイイ…うそみたいにくるくる動き回っていた…カワイイ……。映像以外でおひげのオジサマののぞみさんもコメディーなのぞみさんも観たことがなかったのでとにかく新鮮だったし、目的のためならばどんなことでもするしどこまでも一生懸命に生きているオスカーさんをこれまた全力でのぞみさんが生きておられる姿がほんとうに輝いていてまぶしかった…。すき…。

 全人類、20世紀号の真彩希帆さまを観てくれ。ヴェロニカのお役のきぃちゃん良すぎでは?お声が本当に澄んでいてきれいで凛としていて、天真爛漫でひかりでパワフルで最高…。そりゃ国も救われるわ…。SpecialThanks凱旋門くん…。あとBabetteの切り替え&女優魂とオシャソングを明るくおしゃれに歌い上げられる技量ともとにかくすごくて感動しちゃった…。真彩希帆さま、あまりに格好良くあまりに力強くあまりに可憐でキュートであまりにうたがうまい……恋……。(おひげのオジサマにガチ恋することを危惧していたらスーパー歌姫に恋をしてしまった会)

 全体的に一曲が長めで、その中で曲調もリズムもほんとうにくるくる変わるから大変むずかしそうな楽曲ばかりだったのにそれらを見事に歌い上げられていて圧巻だった…。オスカーさんとリリーさんがお部屋で言い合いするみたいなお歌もうたがうまいVSうたがうまいって感じで楽しかったしずっと見ていられる…。「陳腐な~~ハリ~ウッ~~ド」のところのドスのきいた歌いぶりが好みすぎてふるえました。好き…。

 のぞみさんと椅子のくみあわせがかわいかったです。ドン!とえらそうにおみ足をお置きになられたり。椅子の上でキュッとちぢこまれたり、ごろごろ動く椅子に座りながらごろごろ動いたり、椅子にお座りになられる時にわざとらしくおみ足を高めに上げておみ足を組まれたり…。椅子だけに限らないんですけど、聖書を読む時のしぐさとか、たばこをお吸いになられるときの手とか、シャンパングラスをお口許に運ばれるときの動きとか、随所にこだわりを感じられてときめきました。あんなににぎやかなオジサマなのに…所作がお上品……。あと「帽子を外した後などに男役さんが髪を撫でつけるしぐさ」が男役さんのすきなしぐさトップ3に入るくらい好きなので、その髪を撫でつけるしぐさを一生分くらい堪能出来て個人的にはホクホクでした。オスカーさんメッチャ髪型気にするやん…リリーさんのこと好きなのがにじみ出てて好き…。

 だいきほ 結婚したんですよ 本当なんですよ このままだと円盤にもならないしトトロいたもん状態になってしまう メイちゃ~~ん

 サインリリーの歌の脅威の六重唱、ものすごくないですか…?あのサインしてって歌っているパートの裏側で、空前絶後の~~~ってものすごく言葉数の多いメロディを爆速でマシンガンのように、しかし明瞭に正確にかっこよく歌い上げられていてもうのぞみさん好き…の感情以外なくなりました。技量の鬼…。オスカーさんがぷりぷりしていて怒鳴るみたいに感情の高ぶりのままにまくしたてられるような場面でもせりふが全部明瞭に聞こえたので本当にすごい…。望海風斗さんすき…。

 Babetteの時とかブルースちゃんさんに甘く囁くときとか、きぃちゃんがやわらかくて甘やかでやさしい声色で名前を呼ぶのがものすごく好きだなって思いました。恋…。途中でロドニー!ロドニー!ナイジェル!ナイジェル!オスカー!オスカー!オスカー!!!!!!ってなってしまうところがものすごくぐっときました…心の底からどうしようもなくオスカーさんを求めてしまっていて抗えない感じがものすごく出ていてぐっときました…。あとあのトンチキ教祖さまみたいなのぞみさんを見る度に毎回一度記憶がリセットされました。っょぃ。

 オスカーさんもリリーさんも、三銃士のみんなも、とにかく皆さまが目的のためならどんなことでもしてやる!っていう自分勝手さと気概とパッションがものすごくて、みんなめちゃくちゃ声が大きくて全力で、しかしとても丁寧にコメディをつくりあげられていたのでそのおかげで本当に楽しかったな…。演劇を観にいってこんなにわらいころげちゃったのはじめてでした…。

 リリーさんがオスカー(賞)をとった!って聞いたときに俺の像か?って聞き返したところがかわいくてフフッとなっちゃったし、あんたが音痴なのよ!!!って言うリリーさんの後ろでリリーさんの動きをまねされていたところもかわいかった…。オスカーさん…。あのリリーさんになる前のリリーさんのピアノを弾く直前の儀式(何回観てもわらいました)、千秋楽ではサインする前に考え込む暗闇の中でもされていてこれまたフフッてしちゃいました。千秋楽でアル・カポネさんが全然はけていかなくてねばっていたことろも、オスカーさんが撃たれたと思いこんで椅子にもたれてへなへなとされていくところでオリバーさんがオスカーさんの足を足で段差からずり落としていたりしてくすっとしちゃったり、本当にいろいろな場面でいろいろな人たちがたのしいことをぶちこんできて下さって高カロリーで楽しかったです。圧倒的目不足…。

 千秋楽、近くの席にちいさいお子様のお客様がいらっしゃったんですけど、オスカーさんのいろいろな挙動を見聞きしてはほんとうに楽しそうにわらっておられたのでにっこりしちゃいました。子供にも愛されるキャラクターなオスカーさんすき…。

 ところどころファントムを思い出すところがあって不思議なおかしさがありました。そもそも芸術面に才能のある人が相手役の才能を開花させていく物語なところは似ているし、男側の死に際(今回はフリ)の構図が似ていたり、Togetherでのぞみさんがまんなかで高らかに歌い上げられるところでビストロのことを思い出したり、Because of Herのメロディで花束をわたせなかったうたのことを思い出したり…。この順番とこの組で公演されたからこそのおかしみみたいなものがあって興味深かったです。あのファントムが壮大な前振りになることがあるんだ…舞台っておもしろいな…。問題のしんじゃうふりのシーンですけどあすくんの演技がへたな演技が天才だったし、望海風斗さんがしぬすがたを観てこんなにわらいころげることって今後ある?!?!ってくらいのだいばくしょうが巻き起こってました。そこからピョンっと起き上がる時の変わり身の早さと腹筋の強靭さよ…。椅子からずりおちたシーンで脅威の腹筋で起き上がった時には拍手が沸き起こってました。パワフルジェンヌののぞみさんだいすき。

 恋のはなしをまたしてしまうんですけど、きぃちゃんの見せ場がたくさんあってそのあふれるパワーとチャーミングさと天使の歌声をおもいっきり舞台の上で全開にされていたのがも~~~~~~最高に最高でした!!!!恋…。

 リリーさんがすべてを手に入れたのよ!なにもかもグレイト!ってされている時のオスカーさんの落ち着きぶり、もう彼女のこういったところは見慣れているといった風情があって親密さを勝手に感じてにこにこしました。また一緒に作品を作り始めてもいろんなころで何度もぶつかるだろうしたくさんケンカしてたくさん別れ(そうになっ)てっていうのを繰り返すんだろうな…良…末永くなかよくケンカしてお幸せでいてほしい…。対等に言い合える男女カップルが好きなので正直ツボです…。めちゃくちゃ言い合いして最後に名前を呼び合って抱き合ってキスしちゃうところとか性癖まっしぐらで感謝がとまりませんでした。好き。あとふたりとも舞台に対してすごく情熱やこだわりがあって、そして技量もものすごくあって、対等に同じ方向を見て進んでいくっていうところにトップコンビさんの関係性(想像上のものです)を重ねて見てしまいにっこりしました。

 ON THE TWENTIETH CENTURYのテーマソングの時(ほんとうに出だしです)に、凪様がステップを踏みながら下手側に移動されるのがとにかくかわいかったし世界一ハンサムな車掌さんすぎて車掌の一日をご本人主演で舞台化してくれって思いました。フィナーレものぞみさんが現れるまではずっと凪様にくぎ付けでした…あまりにハンサム…。初回に観に行ったときに宝塚初観劇らしきおねえさま方が、車掌さんがメチャクチャかっこよかった…とおっしゃられていてわかりみでわたしが出発進行しました。

 涙腺がやわやわの一族なので、OUR PRIVATE WORLDのときの多幸感でぽろぽろと泣き、だいきほのウエディングで泣き、デュエットダンスで泣き、千秋楽のフィナーレですがすがしい表情をされておりあまりにうつくしかったのぞみさんを見て泣きました。

 ファイブゼロ~セブンゼロのときの三銃士さん、ほんとうにお金にめろめろなのがよくわかってかわいかったですね…。そもそものぞみさん&まなはるさん&朝美絢さんのトリオ自体がMUCHA-KUCHA CAWAII NO KIWAMIじゃないですか…?!オラオラ気味でちょっぴりのんべえな輩っぽさもある朝美絢さんといを痛めがちで知性派オーラがあってめがねが似合うまなはるさんの並び、かわいかった…。出番もたくさんあったしその分たくさん小ネタを入れこまれていたりしてよかった…。千秋楽で見た乗車券をくわえながら髪を撫でつける朝美絢さんの美しさが人間国宝でした。

 オスカーさんのアイツだ~~!!アイツに石をぶつけろ~~~~~!!!!ウワァァァ~~~やめてぇぇえ~~~みたいな超スピードで元気で上手すぎる唐突な小芝居が狂おしいほどすきですね………。あまりに上手だしあまりに全力でチャーミング……。

 20世紀号に乗車してからというものの、多幸感がものすごくてふわふわしたきもちになって世界がきらめいて見えてげんきににこにこしながら過ごせたので、ほんとうに健康によかったです。はじめて宝塚を見た時みたいなきもち…忘れかけていたのかもしれない……。ありがとう20世紀号に乗って……。

 どんな手段を尽くしても彼女を取り戻してみせる!俺と彼女にはこの才能があるしふたりなら大成功だってできる!っていう執念にも近い信念があってしかし誇大妄想気味でちょっぴり滑稽にすら見える男の生きる姿と、わたしは誰の手も借りないで自分で生きるの!っていう強い意志で突き進んでいくしかし誇大妄想気味な女性の生きる姿と、彼らをふくんだみんなさんがそれぞれ必死にメーターも振り切れながら全力で生きているすがたと最高の歌唱とを折に触れて思い出してげんきに生きていきたいです!!そういう作品でした!

 

 カーテンコールの時に、コメディエンヌぶりを発揮できたこととか新たな一面を開けたことを自称していたことをばらされてしまったのぞみさんがチャーミングだったしめちゃくちゃ共感した。笑っちゃったときにその美しいおててをお口許に持っていかれるのが大変お上品でうつくしくてだいすきです。オスカーさんを演じられたことでまた舞台に対する姿勢を改めて学んだとかお客様に喜んでもらえることがすばらしいことだと改めて実感した(ニュアンス)というようなことをおっしゃられてぐっときました…またどんどんと素晴らしい役者さんになっていかれるんだなって確信したし尊敬の念を抱きました…。オスカーさんのたましいはしぶとく残り続けるでしょうっておっしゃられていて、お空に還ったエリックさんのことを思い出しながら謎のおかしみがありました。DVDにはならないですが!記憶は美化されていくので!みなさまの記憶がたよりです!!!(ニュアンス)というようなことをのぞみさんもおっしゃられていたし、このお祭りみたいに楽しくてハッピーな作品のことを時折思い出してはおばあちゃまになるまで永遠に語り継いでいきたいです。

 

 

 生きているうちに20世紀号をなまで観ることが出来て本当によかった~~~~最高の人生!!!折に触れて思い出してはわたしも彼ら彼女らのように全力であかるく生きていきたいです。